０６２　走行中に上から物が落ちてきて、車両の損傷を受けたが、相手方が事故の存在を認めず争いになった事例

走行中に上から物が落ちてきて、走行していた依頼者の車両に接触し損傷を受けたものの、相手方は偶然にそんなことが起こるはずがないとして争ってきた事案です。警察は事故の存在を疑っていないとし、落ちてきた物も相手方の特注品で他では入手不可能であり相手方が管理していたものでしたが、頑として相手方は責任を認めませんでした。そこで、訴訟を提起し、1年程争った結果、最終的に裁判所から和解案が出されての解決となりました。

かなり特殊な類型の事故でしたので（前の車両から荷物が落ちて事故が生じるなども珍しいですが、より珍しい類型でした。担当した裁判官からも和解後に、このような事件に関われるとはという趣旨の発言があったぐらいです）、激しい争いになりました。金額も大きな金額ではありませんでしたが、弁護士費用特約に依頼者が加入されていましたので、費用の心配をすることなく争うことができました。